想像力がないと人に優しく出来ないと、いつも思っていた。
想像力がないと人に優しく出来ないと、いつも思っていた。
だって誰かが困っていても、それに気付いてあげられなければ、助けてあげられない。
疲れている人の車の運転を代わってあげたりとか、前に水溜りがあるよって教えてあげたり、人が触れたくなさそうな話題を避けて会話したり。そんな事って、まずそれに気がつかないとしたくてもしてあげられないよね。
だから人は、好きな人に一番優しくできるんだと思う。だっていつもその人の事を考えているから。だから、その人がどんな事に困っているかとか、なにを望んでいるかとか、そんなことに誰よりも早く気付いてあげられるんだ。
逆に、今まで優しかった彼氏や彼女が、気がついたら自分に冷たくなっていたりするときは要注意なわけで。心当たりがある人は気をつけましょう。
優しくしたいと思っているのに想像力が足りなくてそれが出来ないことがある。自分に余裕がない時とか特に。そのことに後で気付いてちょっと落ち込んだり。
俺自身がそんなだからだろうか。本当は優しいのに、想像力が足りないから優しく出来ない人を見ると、なんだかとても励ましたくなる。
ほら、あなたのそばにもいる、「あの人は空気が読めない」って毛嫌いされたりする人。そういう人って確かに腹が立つし、俺も「うっとうしい奴」って思ったりする事も時にはあるけど、人によっては本当はけっこういい奴だったりもするんだよ。ただ、人に優しくする方法を知らないだけで。本人も自分のそういうところに気付いていて、一生懸命直そうとしていたりするんだ。
だからたまに――本当にたまにでいいから、出来ることならどうか教えてあげて欲しい。
そいつが今よりちょっとは人に優しく出来るように、あなたが知っている、想像の翼のきれいな広げ方を――

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